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隣のハットさん!

ニッポンらぶなハット家のお騒がせ奮闘記 in Canada!!

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野武士のグルメ・Samurai Gourmetのドラマ版を見てみた

つい最近「野武士」という言葉を初めて聞いた。恥ずかしいことに、最初は「のぶし」と読むのか「やぶし」と読むのかすら分からなかった。初めて聞いた言葉なのでもちろん意味もよくわからない。「武士の種類?」くらいの見当はつくが、気になったので調べてみた。

野武士(のぶし)

  • 山野に潜伏し物資を略奪する武装集団(現代でいう路地裏に潜むギャング?)
  • 主君を持たない武士(江戸時代の浪人と同じかな?)
  • 戦の時には臨時の傭兵として参加(ようするにアルバイトの武士?)

これじゃあ野武士に対してあまり良いイメージは湧いてこない。

この言葉を初めて耳にしたのは、現在Netflixで配信されている「野武士のグルメ」を見たからである。このドラマ、定年退職してお金にも時間にも余裕ができた男が、自分の好きなものを好きな時に食べるという至ってシンプルなグルメドラマなのだが、出てくる料理がこれまた食欲をそそる。カナダに住むハット家にとって、この食欲を刺激するドラマは正に拷問そのものである。どれもザ・ニッポンな料理。毎エピソードごとに「日本に帰りたい」とへこんでいく私たちを想像していただけるだろうか。

話は戻り... 定年退職をした主人公の男は、「会社」という主君に仕えることがなくなり、またうわべだけの体裁も捨てていく様を「野武士」と絡めているのだろうと推測できるのだが、なぜ英語のタイトルを「Samurai Gourmet」にしたのだろう。侍はどちらかというと野武士より気高いイメージがある。実際に侍の意味を調べてみると、

侍(さむらい)

  • 武芸をもって貴族や武家に仕えた者の称 
  • 平安中期ごろから宮中や院を警固する者をいうようになり、鎌倉・室町時代には凡下 (ぼんげ) (庶民)と区別される上級武士をさした

となっている。(デジタル大辞泉より)

もしお侍さんが野武士と一緒にされたことを知ったら、きっと憤慨するんじゃないだろうか?「浪人」の方がどちらも主君を持たないという点において野武士には近い気がするし、「Ronin」という言葉は海外でも結構認知度は高いと思う。まあ「Ronin Gourmet」より「Samurai Gourmet」の方が響きが良いからと言われたらそこまでだが。

この「 Samurai Gourmet」はカナダでも見ている人が多いことに驚いた。このドラマを教えてもらったのもカナダ人からだし、その他にも知り合い何人かが見ていると言っていた。皆カナダ人だが日本に興味を持っている人が多い。吹き替えではなく字幕なので、日本語の勉強に良いらしい。進行も話し方もゆっくりなのが良いと友人は言っていた。料理はもちろん、街中の風景や飲食店の雰囲気は、海外に住む者にとっては特にボーナス特典だ。ただの住宅街の一角ですら追想にふけってしまう。

もともとエッセイだったのが漫画化され、ドラマ化されたらしいが、日本好きな外国人、海外在住の方には視覚効果が強いドラマ版をオススメしたい。